クマの出没が相次ぐ中、遭遇を事前に回避するための研究が進んでいます。秋田県藤里町では11日から秋田県立大学と化粧品メーカーが、AIでクマの出没を検知して地域住民に通知するアプリの実証実験を始めました。
藤里町粕毛地区で11日から実証実験を始めたのは、秋田県立大学の研究グループと町内で化粧品の原材料となるブドウの生産を行っているアルビオン白神研究所です。
アルビオンがブドウを生産している約70アールの畑では、毎年200キロほどのブドウがクマなどによる食害を受けています。
また6月は枝の管理など屋外での作業も多く、クマの出没が増えていることから、作業員の安全確保も重要になっています。
アルビオン白神研究所・小平努所長:
「ブドウを守るのではなく、従業員を守らないといけないようになってきている。これからクマの対策は、重要な仕事としてやらなくてはいけないこと」
実証実験で使用されるのは、2025年に秋田県立大学が開発したカメラで、クマの出没を監視できるアプリです。
設置するカメラにはAIが搭載されていて、クマを自動で検知し撮影を行います。
クマが撮影されたときは、スマートフォンのアプリを経由して通知が届くようになっています。
離れた場所にいてもクマの出没を把握できるほか、周辺の住民への迅速な注意喚起にもつながります。
秋田県立大学・森田純恵教授:
「例えば、秋田県のクマ情報マップシステム・クマダスだと出没したところを見られるが、出る前にクマを回避できる仕組みを作っていくほうが効果はあると思う」
秋田県立大学とアルビオンは、カメラ1基を使って冬まで実験を続け、クマの出没数のデータを集めるほか、追い払いの方法なども検討していくことにしています。
06月11日(木)19:00