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何気ない休み時間に妄想広げる姿 クレヨン重ね思考や感情際立たせる表現追求 いざ、あきた総文へ 秋田市

7月に秋田県で開かれる全国高校総合文化祭(あきた総文2026)。美術・工芸部門に出場する秋田市の新屋高校の生徒に注目します。一見、何気ない休み時間。その頭の中に広がる世界を描いた生徒の思いに迫ります。

秋田市の新屋高校。放課後の美術室で生徒たちが制作に打ち込んでいます。今は、6月26日に開かれる第68回秋田県美術展覧会に向けて作品作りを進めています。

クレヨンを手に制作しているのは、2年生の高橋柑奈さんです。

高橋柑奈さん(2年):
「自分の得意なもので絵を描きたくて、クレヨンは重ね塗りすると絵の存在感が増してはっきりした絵ができるので、絵の部分でどういったことを表現したいか使い分けている」

クレヨンを重ねることで生まれるはっきりとした色と存在感。高橋さんは、日常の中で生まれる思考や感情を色で表現するスタイルで作品を描いています。2025年には、「夢での景色」をテーマにした作品で第67回秋田県美術展覧会に入選しました。

新屋高校美術部では、部員それぞれが個性ある表現に取り組み、刺激を受けながら制作を続けています。

展覧会での評価に加え、秋田県高校総体では、部員の長野由依さんが制作したイラストがポスターに採用されました。

長野由依さん(2年):
「それぞれ全然違うテイストの絵を描いているので、部員同士で『この色使い良いね』とか話したり、良い刺激になっている」

そして高橋さんは、7月に秋田で開かれる全国高校総合文化祭に県代表の1人として出場します。

あきた総文に出展する作品のタイトルは『妄想の時間』。休み時間に自分がふと考え事をしてしまう感覚をもとに描いた作品です。

何気ない時間の中で広がる思考を繊細なタッチで表現しました。周囲と色合いを変えることで、自分自身の内面がより際立つように工夫されています。

高橋柑奈さん(2年):
「休み時間に物事を考えてしまう癖があるので、それを表現した。主人公が目立つように周りとは違う色合いにして、絵を見る人の目線が主人公に行くように描いた」

高橋さんの作品について、美術部顧問の菅原真紀子先生は「着眼点が面白い。休み時間に自分が色々と考えていることをそのままクレヨンで絵に表すというアイデアが、一番秀でていたと感じている」と評価します。

何気ない日常の中に生まれる自分自身の思考や感情を重ねながら表現を続ける高橋さん。あきた総文に向けて「出身県で参加することはとても貴重な経験だと思うので、様々な作品に触れて、さらに努力していきたい」と意気込みます。

7月に開催されるあきた総文2026には、全国から400点以上の作品が集まります。その中で高橋さんの1枚が、どのように見る人の心に残るのか注目です。

高橋さんが出展する美術・工芸部門の展覧会は、横手市の県立近代美術館で7月28日から始まります。

06月10日(水)18:00

 
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