鉄道の安全を守る現場で、より少ない人数かつ短い時間で作業を行うため、GPSを活用した最新の技術が17日、秋田県五城目町で公開されました。
17日にJR東日本秋田支社が報道陣に公開したのは、鉄道の保守・管理作業などでの活用が始まった新たな技術です。
線路沿いに安全装置などを設置する場合、正確な位置を割り出すため、距離を測定しています。
これまではメジャーを使い、人の手で計測していましたが、直線の線路では計測と記録に3人。カーブでは線路に沿って測るため、さらに多くの人員が必要な上、500メートルの計測に20~30分ほどかかります。
この作業を効率良く進めるため、2025年6月から拡張現実(AR)を活用した方法での検証が始まりました。
石川萌恵子アナウンサー:
「スマートフォンの画面を、測りたいものに向けるだけで測定できた。手作業と比べるとかなり楽」
スマートフォンに取り付けた専用のレシーバーから送られるGPSの位置情報をもとに、距離を計測します。誤差は1~3センチで、高い精度を誇ります。
AR技術によってリアルタイムで測定状況を確認できるほか、レシーバー付きのスマートフォン1つで測定作業が完結するため、持ち出しやすく、雨や雪の日でも作業しやすいのが特徴です。
JR東日本秋田支社・工藤駿介さん:
「今後、お客さまには安心・安全に鉄道を利用してもらいたい。デジタルデバイスを活用して業務を効率化し、設備の保守レベルを落とさず維持することで、列車の安全・安定輸送に貢献したい」
JR東日本秋田支社は、この技術を今後、鉄道の保守・管理での本格的な使用や他の支社での活用につなげたいとしています。
試験で得られたデータによりますと、技術の導入で、作業に最低限必要な人数は3人から1人になりました。かかる時間は、500メートルの計測の場合、約22分から6分半に短縮されています。
今後、あらゆる場面でのデジタルデバイスの実用化が期待されます。
06月17日(水)19:00