秋田の農業の発展に尽力した石川理紀之助ゆかりの地で、30日、小学生が稲刈りに挑戦しました。昔ながらの手刈りで収穫の喜びを感じていました。
菅原咲子アナウンサー:
「気持ちの良い青空が広がり、まさに稲刈り日和。稲が黄金色に輝いています。子どもたちも準備万端です」
潟上市の田んぼにやってきたのは、市内の大豊小学校の5年生36人です。
市出身で明治から大正にかけて活躍した農業指導者・石川理紀之助が暮らした地「草木谷」で稲刈りに挑戦します。
刈り取るのは子どもたちが春に植えたもち米「たつこもち」です。
農薬や化学肥料を使わず、自然に任せて栽培するため、夏場の日照りやその後の大雨の影響が心配されましたが、無事に収穫の日を迎えました。
子どもたちは地域の人に教えてもらいながら鎌を使い、昔ながらの手刈りで作業を進めます。
ぬかるみに足を取られる場面もありましたが、楽しみながら農業に理解を深めていました。
体験した児童:
「楽しすぎる。刈るところが楽しいし、稲を結ぶのも大変だけれど楽しい。鎌で刈るのはギコギコいって良い感覚」
体験した児童:
「こんなに大変にコメを作るということは知らなかったし、作っている人に感謝しながらこれから食べていきたいと思った。鎌は切りにくくて、何度かやってやっと切れて難しかった」
石川理紀之助の子孫・石川紀行さん:
「子どもたちが自然に触れて食べ物の大切さを理解してもらいたい」
収穫したコメは子どもたちが味わうほか、市内の福祉施設などに贈られる予定です。
09月30日(火)16:20