実りの秋、食欲の秋の便りが続々と届いています。秋田県大館市で26日、新米を使ったきりたんぽ作りが始まり、いろりの周りには香ばしい香りが漂っていました。

9月に大館市で収穫されたばかりの「あきたこまち」。26日は3キロ用意されました。

新米を使ってきりたんぽを作るのは、シーズンの到来をPRしようと集まった「秋田名物本場大館きりたんぽ協会」の会員たちです。

炊き立ての新米を半分ほどつぶす“半殺し”の状態にし、杉の木に丁寧に巻き付けたらたんぽに焦げ目を付けます。いろりで焼くと香ばしい香りが食欲をそそります。

また、地元で取れたゴボウやネギなどの野菜や比内地鶏が用意され、たんぽと一緒に煮込むと、本場・大館のきりたんぽ鍋が出来上がりました。

試食した人は「めちゃくちゃおいしいです。全然違いますね」と笑顔を見せていました。

秋田名物本場大館きりたんぽ協会・石川博司会長：
「新米のきりたんぽは、もちもちして香りも良いし全然おいしさが違う。秋から冬にかけてがきりたんぽがおいしい時期。鍋なので寒い冬を乗り切るために、温かいたんぽをぜひ食べてほしい」

きりたんぽを通じて新米のおいしさをかみしめながら、本格的な秋の到来を感じていました。

09月26日(金)16:00