立憲民主党の寺田学衆院議員(49)は、今の任期をもって政界を引退することを表明しています。49歳の若さでの決断。これまでの感謝とともに「妻で参院議員の静氏を支えたい」と引退の理由を述べました。
衆院議員の寺田学氏は24日に秋田市で記者会見に臨みました。
会見の冒頭、寺田氏は「次の総選挙には立候補せず、今の任期で精いっぱい努力をして活動を励んだのちに政治の世界から引退したいと考えている。支援をしてくれた皆さまには心から感謝申し上げたい。本当にお世話になりました」と述べました。
横手市出身の寺田氏は、2003年に衆院選秋田1区に当時の民主党の公認を受けて出馬。27歳の若さで初当選を果たしました。
2009年の政権交代で民主党が政権を担うと、寺田氏は中心となって「事業仕分け」に臨んだほか、総理大臣秘書官として2011年に発生した東日本大震災の対応に取り組みました。
キャリアを重ねる一方で、2012年に落選を経験。浪人時代に秋田市長選に挑戦しましたが涙をのみました。
それでも2014年の衆院選で国政返り咲きを果たし、現在7期目です。
会見で寺田氏は、引退の理由について「妻で参院議員の静氏とともに議員としての活動と家事や長男の子育ての両立に努めているが、それに自身の母の介護が重なり、地元での活動が満足にできなくなった」としています。
寺田学氏:
「いろいろお叱りは受けた。そう簡単に引退するもんじゃないと。私自身としては授かっている議席及び議員という立場というものは、非常に重いものだからこそ、中途半端なまま続けられないし、妻の6年の任期は非常に貴重なもので、それを精いっぱい支えたいと思っている。家事と育児、今は介護もあるが、そこに自分の時間と労力を費やしていきたいと思っている」
寺田氏はこのように述べた上で、子どもの成長など環境が変わった場合でも政界に戻る可能性はないと強調しました。
寺田学氏:
「私はもう今回を区切りとして政界に戻るつもりはないし、そういう発想で今回の判断を決めたわけではない」
なお後任は指名せず、党県連に選定を依頼しているということです。
09月24日(水)17:00