秋田市の秋田令和高校には、秋田県内唯一のバトントワリング部があります。部員数は少ないものの、息の合った演技を強みに、大会での上位進出を狙って練習に励んでいます。
しなやかなダンスと空中を行き交うバトン。演技を見せているのは、秋田令和高校バトントワリング部のメンバーです。
秋田令和高校にある県内で唯一のバトントワリング部には、1~3年生まで5人が在籍し、日々練習に励んでいます。
バトントワリングのトワリングとは「回転する」という意味。その言葉通り、スピード感のあるバトンの演技と、バレエや新体操の要素が入った動きを音楽に合わせて繰り出します。
全国高校総合文化祭でもマーチングバンドとともに部門の一つとなっています。
バトントワリング部の村井梓部長は「ダンスは体で表現するが、バトントワリングは体の動きとバトンを使って華やかさや強さを見せられて面白い競技だと思う」と魅力を語ります。
秋田令和は大会での演技に加え、地域貢献活動などにも積極的に取り組んでいます。2020年から地域の福祉施設で毎年パフォーマンスを披露しているほか、祭りへの参加や、2026年に秋田で行われる全国高校総合文化祭の実行委員として7月のかがわ総文祭で秋田をPRしてきました。
もちろん各大会でも上位進出を目指していて、11月に控えた東北大会に向けて練習を重ねています。
バトントワリングには個人やペア、4人以上で行う団体の種目がありますが、秋田令和は団体演技がメインです。団体は約3分の時間の中で、曲に合わせた演技の統一性や正確なバトン操作などが評価されます。
秋田令和は人数が5人と少ない分、揃った動きを強みとしていて、練習でも演技を動画で撮影しながら細かい動きを互いに確認し合います。
大会に向けてこの夏から使用する曲や振り付けを変えたばかりで、まだまだタイミングや動きも手探りな部分が多いと言います。
この日、念入りに練習していたのは演技の締めの部分。バトンを大きく動かすこともあり、高い技術が求められます。それぞれが納得するまで何度も何度も繰り返し、最後にはノーミスで演じることができました。
村井部長は「みんなきれいだった。これを普通にしていきたい」と意気込みます。
全員で一つの演技を作り上げるバトントワリング。秋田令和は県代表にふさわしい演技を見せて東北大会上位進出、そして全国の舞台を目指します。
09月24日(水)19:00