秋田の夏を代表する全国花火競技大会「大曲の花火」が29日、大仙市で開催され、夜空いっぱいに大輪の光が輝きました。会場には県内外から多くの人が訪れ、1日を通して盛り上がりを見せました。
29日の大仙市雄物川河川敷の花火会場周辺は、午前中からにぎわいを見せていました。
キャンピングカーがずらりと並んだのは、会場の対岸にある市の工業団地の空き区画です。宿の確保が難しい現状や交通渋滞などを踏まえ、今回初めて車中泊ができるスペースが設けられました。
CheerupRV・相馬功幹事:
「泊まってもらえば渋滞に巻き込まれず、翌朝にゆっくりと温泉などに寄りながら帰れることが大きなメリット」
用意された350台分の駐車スペースは、販売を始めて1カ月で埋まったということで、2027年以降も開設される予定です。
埼玉から来た人は「ありがたい。犬がいるからホテルには泊まりにくい」と話していました。
立川愛梨アナウンサー:
「時刻は午後4時。間もなく国内最高峰の花火競技大会、大曲の花火が始まります。会場へ向かう通りには、どこまでも人の波が続いています」
用意された約10万人分の有料観覧席は完売しました。
神奈川から訪れた人は「生まれて初めて来た。ここまで来るのに大変だったから、わくわくが止まらない」と興奮気味に話していました。
そして午後7時。夜花火の開幕です。
2026年は全国27の花火業者が出場し、日頃培ってきた技と創造力で競いました。
審査の結果、最優秀賞の内閣総理大臣賞には、地元の小松煙火工業が選ばれました。昼花火の部と10号玉2部門で優勝し、2年ぶりの受賞となりました。
会場には、花火師の技を未来へつなごうと奮闘する女子大学生の姿もありました。
江戸時代から続く地元の煙火会社「和火屋」に生まれた久米川華穏さんです。父親であり会社の代表の和行さんが、花火で人を元気づける姿に心動かされ、花火師を目指すようになった久米川さん。大学のある東京の花火業者のアルバイトスタッフとして、大会提供花火のケーブルの配線などを担当しました。
久米川華穏さん:
「自分と同世代、同じ性別がいないというのは、普段の生活とは違う世界。そこになじむことは難しかったが、自分だからこそ届けられる花火、多くの人を笑顔にしたり勇気づけられる花火を打ち上げたいと思っている」
久米川さんも一翼を担った今回の大会提供花火。テーマは「栄光の讃歌」です。2026年に開催されたオリンピックやサッカーワールドカップで、挑戦を恐れずに感動を与えた選手たちをたたえようと、2300発の花火が夜空に広がりました。
東京から訪れた人:
「自分だけに花火を上げてもらっているかのようで、とてもきれい。2026年が開催98回目なので、続けてあと2回、100回の節目まで来たい」
京都から訪れた人:
「迫力満点で感動する。初めて見たが、きれいで感動した」
東京から訪れた人:
「大ファン。最高で泣いていた」
山形から訪れた人:
「壮大で、子供にも花火のように成長してもらいたい」
約1万8000発の花火が夜空を彩った大曲の花火。2027年への期待感とともに幕を閉じました。
08月31日(月)19:00