20日、秋田市の大森山エリアの施設に子グマ1頭が出没し、木の上にとどまりました。クマは約3時間後に麻酔銃で捕獲されましたが、近くに親グマが潜んでいる可能性があり、エリアにある動物園などは警戒を続けています。
18日正午ごろ、秋田市の大森山エリアにある老人と子どもの家で撮影された映像には、イチョウの木の上からこちらをうかがうクマの姿が。人の存在に気付いても動じることなく、ギンナンを食べているようです。
クマは一度は立ち去ったものの、20日、再び木の上に現れました。
立川愛梨アナウンサー:
「室外機の横のイチョウの木にクマが居座っていた。施設の人によると、約50センチのクマが地上から1本目の枝に居座っていたという」
20日午前7時40分ごろ、秋田市の大森山エリアにある大森山老人と子どもの家の敷地内のイチョウの木の上に、クマ1頭がいるのを施設の職員が見つけ、警察に通報しました。
クマは木の上にとどまり、通報から約3時間後、県の職員が麻酔銃でクマを捕獲・駆除しました。けが人はいませんでした。
クマは体長約70センチで、2025年に生まれた子グマとみられています。
近くに住む人:
「午前9時ごろに来たらパトカーがいて、何かあったのかと見ていた。最近クマがいるという話があり、全然人がいない。少ない。特に女性は怖いからか、前は来ていたが今は全然いない」
施設は19日と20日を臨時休館としました。同じエリアには、家族連れなどが集う動物園があります。
立川愛梨アナウンサー:
「クマが居座った現場からほど近い大森山動物園は、20日も通常営業している。しかし自動ドアが手動になっていて、クマ対策がされている」
大森山動物園は20日、通常通り営業したものの、クマの出没を受けて一時警察官が出入口を封鎖しました。捕獲された子グマの親が近くにいる可能性があり、警戒を続けています。
動物園は日ごろから園内放送のほか、職員が声かけをして来園客にクマに対する注意を呼びかけていて、今後は状況を確認しながら営業を判断するということです。
なお、18日に目撃されたクマと、20日に捕獲されたクマが同じ個体かどうかは分かっていません。
また、秋田市八橋本町の日吉八幡神社で20日午後4時ごろ、クマが目撃されました。八橋運動公園に隣接するほか、近くには県庁や秋田市役所があり、警察が警戒を呼びかけています。
11月20日(木)17:00