滋賀県で国民スポーツ大会が開かれています。4日からのローイング競技には、秋田県にかほ市出身で本荘高校3年生の小松煌選手が出場します。日本一、さらには世界の舞台を目指す小松選手に、大会にかける思いを聞きました。
由利本荘市の本荘高校端艇部3年・小松煌選手。ボートを担ぎ、練習に向かいます。
小松選手はにかほ市出身。中学生のときはバスケットボールに励んでいましたが、高校にはバスケットボール部がありませんでした。
本荘高校3年・小松煌選手:
「入学した時の部活動体験で、実際に乗ったときに楽しかったことと、部活の雰囲気がすごく良く楽しそうだったので入部した」
競技を始めるとすぐに頭角を現します。半年後には東北新人大会の4人乗りの舵手付きクォドプル競技で優勝を果たしました。
小松煌選手:
「手足の長さを生かして1本のこぎを大きくすることで、大きいこぎで全体のレースをこぎ切ることができる」
身長174センチと恵まれた体格を生かしたパワフルなこぎが小松さんの武器。
2024年の国民スポーツ大会で2人乗りのダブルスカル競技で準優勝の成績を収めると、1人乗りのシングル競技に挑戦しました。そして、全国選抜大会で日本一に輝きました。
国内の高校生の大会は1000メートルが中心ですが、小松さんが得意とするのは国際大会で主流の2000メートルです。
小松煌選手:
「先行よりも後半から伸ばしていけるタイプなので、後半の力を生かせる2000メートルが得意」
小松選手はスタミナはもちろん、長いストロークが特徴で、レース後半に他の選手をぐんぐん突き放します。
4月には19歳以下の日本代表選考レースに挑戦。見事1位で日本代表に選ばれました。
8月にリトアニアで開かれた世界ジュニア選手権は17位に終わったものの、世界の舞台で活躍するという次なる目標が生まれました。
小松煌選手:
「体格が全然違い、自分との実力差や練習量の差がすごく分かった大会。大きい経験ができたと思う。国際大会がすごく楽しかったので、日本代表選手になってオリンピックに出場することが目標」
世界の舞台で輝くために。小松選手は4日からの国民スポーツ大会ローイング競技で頂点を目指します。
小松煌選手:
「国民スポーツ大会は1000メートルのレース。自分は2000メートルのほうが得意だが、弱みにせずに自分の実力を最後まで出し切る。去年準優勝だったので、リベンジして優勝して、皆さんに良い報告ができるように頑張りたい」
日本一、そして世界へ。小松さんの今後の活躍から目が離せません。
10月02日(木)18:00