秋田県大館市特産の「中山ナシ」は、いまが収穫作業の最盛期です。大雪被害を乗り越えて迎えた実りの季節。収量は大幅に減る見通しですが、生産者は品質の高さに自信をのぞかせます。
大館市中山地区にある糸屋忠範さんの果樹園では、8月下旬からナシの収穫が始まりました。
中山地区で栽培されるナシは「中山ナシ」として親しまれていて、100年以上の歴史があります。
この夏は寒暖の差が大きく、例年以上に生育が進んだということで、糸屋さんも品質に自信をのぞかせます。
糸屋忠範さん:
「ことしはやっぱり気候にも恵まれたので、ここ数年では一番いい出来なのでは。始まりはちょっと小玉傾向だったが、いま最盛期を迎えて玉伸びもしている。これから大きいのが取れてくるのかな」
一方で、大館市では2026年1月の降雪量が観測史上最大となるなど、記録的な大雪に見舞われました。
糸屋さんの果樹園ではナシの木の枝が折れるなどの被害があり、枝を支えるための添え木を設置するなどの復旧作業に追われたといいます。
糸屋忠範さん:
「こういうときだからこそ、質の良いものを出そうと組合全体で頑張ってきた」
枝の剪定(せんてい)や摘果などの作業を例年以上に丁寧に行ったと話す糸屋さん。
品質の高さの一方で、収穫量は例年の半分ほどにまで落ち込む見込みです。
収穫後には新しい苗木を植える予定ですが、元の収穫量に戻るまでには少なくとも5年かかるということです。
糸屋忠範さん:
「スーパーや量販店で買い求めてもらうことで、われわれ生産者の励みにもなるし、大雪被害からの復旧にもつながるので、ぜひ大館産のナシを楽しんでもらいたい」
中山ナシの収穫作業は10月上旬まで続きます。
記録的大雪により2軒の農家がナシの栽培を断念したということです。
猛暑に大雨、そして大雪など農業を取り巻く環境が厳しさを増す中、100年以上続く中山ナシの歴史をどう次の世代につないでいくか、考えていく必要がありそうです。
09月10日(木)19:00