秋田県湯沢市で18日、特産のサクランボの主力品種・佐藤錦の収穫が始まりました。生産者が一つ一つ丁寧にもぎ取っていましたが、今シーズンは春先の低温や天候不順で例年より実の数が少なく、収穫量は減る見込みです。

湯沢市三関地区にある高橋司さんの果樹畑です。赤く色づいた大きなサクランボは主力品種の佐藤錦です。

三関地区では開花の時期に雨や風に見舞われ、受粉作業を担うハチの活動が鈍くなったほか、例年よりも人工授粉が困難でした。

そのため実がなかなか付かず、ほとんど収穫できない地域もあるようで、佐藤錦の出荷量は例年の6割ほどにとどまる見込みです。

こうした状況の中でも高橋さんの果樹園では比較的受粉が進みました。実の数は少ないものの栄養が多く行き渡ったため大きく育ち、例年の8割ほどの収穫量を確保できそうです。

高橋司さん：
「収穫量はそれなり。実の付きが少ないので、大ぶりなとてもおいしいサクランボができたと思う」

昨シーズンのサクランボの出荷量は、暑さの影響などで例年の半分以下にあたる30トンに落ち込みました。

高橋司さん：
「今付いている実を少しでも多くのお客さんに食べてもらいたい。三関さくらんぼは本当においしいと皆さんに言ってもらえる。ぜひ食べてほしい」

サクランボの収穫は7月10日ごろまで続き、JAこまちは今シーズン、70トンの出荷を目指します。

06月18日(水)19:30