聴覚に障害のある人たちの世界規模のスポーツの祭典「デフリンピック」が、11月に日本で初めて東京を主会場に開催されます。これを前に、秋田県横手市でバスケットボール男子の日本代表の強化合宿が行われました。合宿は、秋田の人たちにデフリンピックを広く知ってもらいたいという男性との縁で実現しました。
華麗なシュートを決めるバスケットボール選手。飛び交うのは声ではありません。選手同士のコミュニケーションは、ハンドサインやアイコンタクトで行っています。
デフリンピックは、聴覚に障害のある人たちの国際スポーツの祭典で、11月に東京を主会場に日本で初めて開催されます。
横手市では8日までバスケットボール男子日本代表の強化合宿が行われ、選手たちが本番に向けて汗を流していました。
実はこの合宿、チームリーダーを務める石川友正さんとの縁で実現しました。
石川友正さん:
「デフバスケットボールを知らない人たちにPRすることが目的で、横手市で初めて合宿を行った」
石川さんは横手市出身の43歳で、デフリンピックに日本代表の主力選手として出場した経験があります。現在は秋田市役所に勤務しながらチームを陰で支えています。
横手市での合宿期間中は、デフバスケを多くの人たちに知ってもらおうと、選手と地元の子どもたちとの交流会も企画しました。
選手たちは石川さんのサポートや横手市のおもてなしを受け、練習にも熱が入っていました。
デフバスケットボール男子日本代表 チームリーダー・石川友正さん:
「ハンドサインを使ってコミュニケーションをして、良いプレーが発揮できることが魅力の一つ。今回横手で初めて開催できたことは、私の生まれた場所なので誇りに思う」
選手たちは今後も強化合宿を行い、11月の大会本番に臨みます。
06月09日(月)21:30