7月28日に任期満了を迎える参議院議員の選挙は、7月3日公示・20日投開票が有力視されています。公示日が迫る中、秋田県選挙区は現職・元職・新人の3人が立候補に向けて準備を進めています。

参院選秋田県選挙区には、無所属の現職・寺田静氏（50）、自民党の元職・中泉松司氏（46）、参政党の新人・佐藤美和子氏（65）の3人が立候補を表明しています。

◆寺田静氏（無・現）
再選を目指す現職の寺田静氏。「困っている人に寄り添い、声を届けたい」と国会議員を志しました。国会では子ども・女性・障害者などの支援充実に重点を置くほか、県の基幹産業である農業の発展に取り組みます。

そのため、時間を見つけては秋田に戻り、地域のイベントなどに多く足を運んでいます。

そんな寺田氏が力を入れているのことの一つが、6年前から毎年続けている「語る会」。2025年の活動は6月1日にスタートしました。

議員であると同時に、小学生の長男を育てる母としての顔を持つ寺田氏。特に力を入れるのが「物価高対策」です。“生活者”として日々感じることを大切にしながら、誰もが安心して暮らせる社会を目指します。

寺田静氏：
「賃上げも物価高には追い付いていないし、年金で生活されている方々とか、元々苦しいギリギリの状況で生活されている方々、わが家もそうだが、育ち盛りのお子さんがいる家庭とかはどうやってやり繰りをされているのかなと思っている。こういった方々の生活が追い詰められているという現実をしっかりと見つめながら、対策をしていくということを懸命に訴えていきたいと思っている」

◆中泉松司氏（自・元）
乗りなれた軽トラックで田んぼに向かう自民党の中泉松司氏。2013年の参院選で34歳の若さで初当選。順調にキャリアを重ねていたものの、6年前の選挙で涙をのみました。

その後は農業に従事。この日は田植え機に乗り込み「あきたこまち」の苗を手際よく植えていました。

中泉氏は組織の支援を受けて選挙戦に臨みます。事務所開きには、自民党の県議や市町村長のほか、JAの関係者などが集まり連携を誓いました。

中泉氏がいま特に力を入れているのが有権者との対話。集会を開くなどして県内各地をくまなく回っていて、農業者としての経験と県民の声を力に国政復帰を目指します。

中泉松司氏：
「農業生産者や農業関係者だけではなくて、普通に暮らしている国民の皆さんもこの物価高の中で主食のコメも高止まりしていることに対して、強い危機感を持っているんだなと感じている。そういった意味では、自分の政策的には、得意分野が大きい課題になっているというのは一筋の光かなと。そこをしっかり有権者に伝わるような活動ができれば、厳しいながらも戦えるかなという思いでやっている」

◆佐藤美和子氏（参・新）
初めての選挙戦に挑む参政党の佐藤美和子氏。日課は街頭に立つことで、自身はもちろん参政党を広く知ってもらうのが目的です。

定年までの36年間、小学校の教員を務めた佐藤氏。不登校や学級崩壊など、教育現場の課題を目の当たりにしました。その経験から教育の充実を掲げています。

特に強く訴えるのが、一人一人に学費を支給する制度の創設。フリースクールなど子どもたちが様々な学びの場を選べるようにしたいと話します。

佐藤美和子氏：
「決まったところに入れられるんじゃなくて、主体的に選べるシステムをつくりたい。同じところに辻立ちしていると、最初見向きもされなかった方が毎日会うと声をかけてくれるようになったり、『あなたも頑張るねえ』みたいな。そういう地道な活動しかないと思う。広まっていくように頑張っていきたい」

06月03日(火)20:00