秋田県大館市で9日、子どもたちが畑のキャビアと呼ばれるトンブリの苗植えに挑戦しました。

大館市の伝統野菜・トンブリは、プチプチとした食感が特徴で「畑のキャビア」と呼ばれています。長年受け継がれてきた製造方法が2025年、国の登録無形民俗文化財に指定されました。

大館市の東館小学校では、地元の農産物の良さを子どもたちに知ってもらおうと2014年からトンブリの栽培に取り組んでいて、9日は4年生と5年生の児童11人が苗植えに挑戦しました。

用意された苗は、5月に後輩の1～3年生が種まきして育てた苗など約5000本。

児童たちは、数少ないトンブリ生産農家の本間均さんから植え方を教わったあと、30センチほどに育った苗を、近隣住民の協力も得ながら列になって真っすぐ植えていきました。

体験した児童は「楽しかった。線に沿って真っすぐ植えるのを意識して頑張った」「植えるときにするカニの動きが疲れた」「大きくおいしく育ってほしい」と話していました。

トンブリ農家・本間均さん：
「ここでしかできないトンブリの授業なので、全国で体験できない勉強をしている。秋田県の伝統野菜を授業で取り上げられることはすごく、誇りに思ってほしい」

9日に植えた苗は、9月下旬に全校児童で収穫することにしています。

06月09日(月)19:00