気候変動がもたらす「これまでに経験したことのない大雨」。それはもう特別なことではなく、私たちの日常の隣に潜んでいます。命を救うための「防災気象情報」が大きく変わります。命を守る行動を導き出すため、今知るべき新しい防災情報についてお伝えします。
28日から「新たな防災気象情報」の運用がスタートしました。
まもなく雨の季節が始まりますが、防災気象情報の重要性がますます高くなる時期です。地球温暖化などの異常気象の影響もあり、秋田県内もここ数年は、これまでにない気象災害が発生しています。
2023年7月、秋田市では、降り始めからの72時間の降水量が観測史上最大となる258.5ミリを記録しました。市内を流れる太平川が氾濫したほか、JR秋田駅周辺をはじめとする中心市街地では内水氾濫が発生し、6000棟を超える住宅が被害を受けました。
また、2025年8月には仙北市を中心に記録的な大雨に見舞われ、桧木内川が氾濫。秋田を代表する冬まつりの一つ『上桧木内の紙風船上げ』の会場は景色が一変しました。
このように、県内ではここ数年“記録的”と呼べる大雨が毎年のように発生しています。
2022年8月に県北部を襲った大雨により三種川が氾濫したときは、急激に状況が悪化し、川が氾濫した後に避難情報が発表された、というケースもありました。
私たちにとって“逃げる道標”になるはずの重要な防災情報ですが、どのように変わるのでしょうか。
これまで使われてきた大雨警報や土砂災害警戒情報などは、同じレベルであっても名前がバラバラだったり、レベルに対応する情報がないという現象もありました。
新たな防災気象情報は、「河川氾濫」「大雨」「土砂災害」「高潮」の4つの現象ごとに情報が発表されるようになります。
そして、それぞれの情報に「レベルの数字」が付けられます。レベル2は「注意報」、レベル3は「警報」、レベル4には新たに「危険警報」がつくられました。レベルが上がるに従って災害の危険度も高まっていきます。
このレベルの数字が「とるべき避難行動の目安」になります。
レベル3は「高齢者等避難」が発表される目安で、高齢者や避難に時間がかかる人が避難するタイミングです。
レベル4は、危険な場所から「全員避難する」ことが重要です。
レベル5は、すでに災害が発生している可能性が高い状況ですから、これを待っていてはいけません。レベル4の「危険警報」までに避難する、ということを徹底してください。
今回の変更で、これまであった「洪水警報」がなくなり、「河川氾濫」という情報が発表されます。情報は河川ごとに発表されます。
秋田県内では「雄物川」などの大きな河川がこの情報の対象になっていて、情報が発表されるときは、河川ごとに発表されます。
防災気象情報が新しくなるこの機会に、正しい知識を身に付けて、いざという時に適切に行動できるようにしましょう。
05月28日(木)19:30