年末年始の休暇に合わせ、新たな秋田県の取り組みが始まりました。首都圏の大学などに通う秋田県出身の学生を対象に、移動に欠かせないある乗り物を使った就職イベントが開かれました。

立川愛梨アナウンサー：
「秋田新幹線こまち59号の車内です。走行中の車内で就職活動イベントが行われています」

イベントの会場は、東京発秋田行きの秋田新幹線。秋田に帰省する学生が対象で、交通費は県が負担します。

26日は大学生55人が参加し、県内10の企業が座席に設けたブースを回りました。

企業の担当者は、学生に対し「最近は『新聞に広告出してください』というだけではなく、イベントと組み合わせた事業も結構やっている」「絶対に子育て年代になったら秋田が楽。東京で子育てをして、秋田でも子育てした従業員が『ベビーカーで電車生活したくない』と言っている」などと仕事の実情を紹介しました。

参加した学生は「堅苦しい感じかなと思ったが、全くそんなことはなくフレンドリーに話してくれたので緊張がほどけ、楽しく話していたら終わってしまった」「時間の使い方的に充実していると思った。秋田の企業は頑張っていると思えたので、いいイベントだと思った。ずっと住んでいたが知らないことがあったので、企業目線で知ることができてよかった」と話していました。

県移住・定住促進課　佐藤伸太郎チームリーダー：
「学生が確実に毎年、秋田に就職しているのは数字で分かるが、これだけ多くの学生が一堂に集まり、秋田に向かいながら就職の話をするのは初めて。ある意味、手応えを感じている。こういった斬新な企画で学生の応援ができればいいと考えている」

12月26日(金)19:00