相次ぐクマ被害を受けて、11月、自衛隊が秋田県内の市町村で支援活動に当たりました。秋田県の鈴木知事は26日、防衛省を訪れ、小泉大臣に感謝を伝えました。

県内では今シーズン、クマの出没や被害が相次ぎ、対応にあたる市町村や猟友会の人手不足が課題となりました。

こうした状況を受け、県は防衛省に自衛隊の派遣を要請し、11月に延べ924人の隊員が県内12の市町村で活動しました。

26日は鈴木知事や支援を受けた5つの自治体の市長と村長が防衛省を訪れ、小泉大臣に感謝を伝えました。

鈴木知事：
「本当に限界を迎えていた有害捕獲の現場で、『救世主が来た』と皆さんに喜んでいただいた。県民が『自衛隊が来てくれた』と心理的な安全・安心を与える効果は非常に大きいと痛感した。まずは本当に御礼を申し上げたい」

小泉防衛相：
「あれだけスピード感を持って取り組むことがきっかけとなって、政府全体でクマ対策のパッケージをまとめる気運づくりにも自衛隊が貢献できたとしたならば、それは当初の目的も達成できて、非常に良かったのではないか」

鈴木知事は「対策を具体化して来年に向け手を打っていく。国に規制緩和や財政支援などを求め、国民の命を守りたい」としています。

12月26日(金)18:30