記録的大雨で被災した秋田県仙北市では、桧木内川が氾濫して27日で一週間が経ちます。27日はまとまった雨に見舞われ住民やボランティアなどの片付け作業は思うように進みません。一方で支援の輪が広がり炊き出しが始まっています。
飛世直樹アナウンサー:
「記録的大雨の降り始めから一週間がたった仙北市。雨はパラパラと降っているが、氾濫した桧木内川は茶色く濁った水が勢いよく流れている」
仙北市桧木内では降り始めから27日午後2時までの雨の量が68ミリ。桧木内川の水位は増しているようにも見えます。
川の氾濫から27日で一週間が経ち、仙北市西木町上桧木内では連日復旧が進められていますが、この日は午前中の雨でなかなか思うように作業できません。
地区の住民は「この前と比べれば27日の雨はさほど。時々ザッときたけれど川の水を見れば大したことない。前はこんなものではなかった。片づけはなかなかはかどらない。何やってもキリがないから。気長にやるしかない」と話していました。
鈴木一志さんの住宅では泥をかき出したり洗い流したりの繰り返し。まだまだ終わりは見えません。物置部屋にしていた一階には約1.5メートルの高さまで水が押し寄せました。
鈴木一志さんは「床上にあった泥をかき出してそのあと床をはがして床にあった泥をかき出して最後泥を流している」と話しました。
一方で一週間が経ち支援の輪も広がってきています。炊き出しです。
用意されたのはカレーライス110食。
青森県鰺ヶ沢町の社会福祉協議会の善意で振る舞われました。鰺ヶ沢町では2022年8月に大雨で被害を受け、その際仙北市から駆け付けたボランティアが復旧を後押ししてくれました。その恩返しです。
鰺ヶ沢町社会福祉協議会・井上雅哉常務理事:
「一日でも復興という言葉があるが正直言ってつながり。これからこの地域でさまざまな困りごとがあったときにつながってほしい」
自宅が床上浸水の被害にあった中島孝さんは「大変おいしくて助かる。ボランティアの方々にはいろいろやってもらい助かった。地道にやっていく」と話しました。
08月27日(水)19:00