秋田県は県政運営の指針となる次の総合計画の策定を進めています。現在の計画は佐竹敬久前知事のもとで策定された「新秋田元気創造プラン」で、人口減少の克服に向け賃金水準の向上が柱に据えられていました。
こちらは2025年度で終了。鈴木健太知事は「日本一持続可能な県」を目指すべき姿に掲げ、年間の人口の社会減を1000人台に減らすなど、具体的な数値目標を新たな総合計画に盛り込む方針を明らかにしています。
こうした中、若い世代の声を計画に反映させようというワークショップが開かれ、大学生などが思い描く秋田の将来像について意見を交わしました。
ワークショップは県庁のインターンシップの一環で開かれ、県の内外の大学などに通う学生12人が参加しました。
リラックスしてコミュニケーションがとれるよう、はじめは自己紹介話し合いを前にした心境などを共有しました。
参加した学生:
「今の気持ちは『楽しみ』って書いたんですけど、実はすごい不安でドキドキしているんですけど、皆さんと良い意見が交換出来たらうれしい」
互いを知ったところでグループに分かれ意見交換です。話し合いは、議論の過程や成果を絵や文字でリアルタイムで記録し参加者の理解を深めるグラフィックレコーディングの手法で進められました。
まずは秋田の強みと弱みについて。食文化が豊かな一方、広い土地を活用しきれていない、小中学生の学力が高い反面、進学の選択肢が少ないといった声が上がりました。
その上で「2040年の秋田の将来像」は、50のキーワードから自分が思い描く将来像に近いものを選び、理由を共有します。
参加した学生:
「最終的には秋田のとりこになってもらう。県内の人にも県外の人にもとりこになってもらって、移住・定住を増やしていくことが必要だと思った」
暮らし続けたい秋田を実現するため、学生は楽しみながらも真剣に議論していました。
19日に出された意見は次期総合計画に反映されます。
県では総合計画の策定に向けSNSやアンケートで幅広い世代の意見を募っています。より良い秋田をつくるため声を届けてみてはいかがでしょうか。
08月19日(火)16:50