学校に通えるのが当たり前ではない。2021年年始の大雪で、子どもたちの心にはそう刻まれたようだ。14日、秋田県内の多くの小中学校で冬休みが明け、記録的な大雪となった横手市の学校でも児童が元気に登校した。

　1月14日朝、登校した児童は元気よく「おはようございます！」。これまで大人達が総出で通学路の雪寄せなどにあたり、児童はその道を通って学校に通う。
　
　秋田市以外の小中学校は、14日が2021年最初の登校日となり、このうち横手市の栄小学校には91人が元気に登校した。

　校舎の屋根には2021年上旬の大雪で、高さ約150センチの雪が積もり、派遣要請を受けた自衛隊の隊員が2日間でのべ120人が除雪し、校舎の安全を確保した。

　学び舎に明るい声が戻り、6年生の教室では久しぶりの再会を喜び合う子どもたちの姿が見られた。冬休みの宿題を提出した後、皆で除雪にあたった自衛隊員の様子をニュースや写真で振り返った。

　男子児童は「感謝を伝えたい時は手紙で直接言うのが良い」と話し、女子児童は「学校に安心して来られて良かった」と安心した表情。その後、クラス全員で、隊員への感謝の気持ちを手紙にしたためた。

　手紙を書いた男子男子児童は「雪でつれるんじゃないかと心配していた。栄小学校のために協力してくれた皆さんに感謝しかない」と話した。

　手紙は、作業にあたった自衛隊員に1月18日に郵送する予定。

01月14日(木)19:55