少子高齢化による担い手不足や労働環境の厳しさなどを背景に、トラックドライバーが年々減っています。国の委託を受けた民間のコンサルティング会社によりますと、全国のトラックドライバーの数は1995年から右肩下がりで推移していて、2030年には2015年と比べて3割減少すると予測されています。
物流を維持するための取り組みとして注目されているのが「貨客混載」です。バスや列車などが乗客と一緒に荷物も運ぶというもので、ドライバー不足への対応や輸送の効率化につながると期待されています。
この「貨客混載」の実証試験が1日、秋田市で始まりました。AIが効率の良い運行ルートを組み立てるシステムも併せて導入されます。
実証試験が行われるのは、秋田市の北部地区を走るマイタウン・バス北部線です。
菅原咲子アナウンサー:
「バスが運ぶのは乗客だけではありません。スーパーマーケット・ナイスの宅配サービスで注文された商品をトランクに積み込んで客のもとに届けます」
商品はバスのドライバーが積み込み、客の家に備え付けられたロッカーに配達します。
また、マイタウン・バス北部線には、利用者の予約状況に合わせてAIが効率の良い運行ルートを決める「AIオンデマンド交通」のシステムも導入されます。
AIの力を借りて無駄の少ない運行を実現し、限られた人員でも地域の交通サービスを維持するのが狙いです。
1日はバスの出発式が開かれました。
沼谷純市長:
「AIの導入と貨客混載を併せてやっていくのは珍しい。全国的にも新しい取り組み。良い形で実証を行って、より北部地域の皆さんに便利で長く使ってもらえるマイタウン・バスに新しく生まれ変わっていきたい」
実証試験は2027年3月末まで行われます。
これまでマイタウン・バス北部線は4系統に分かれていましたが、1日から1本化され、182あるバス停の好きな場所で乗り、好きな場所で降りることができるようになりました。予約は電話に加え、LINEでも受け付けます。
人手不足への対策はもちろん、利用者の利便性向上にも一役買いそうです。
10月01日(木)18:00