秋田市で国内最大規模のAIデータセンターを建設する計画が進められています。この計画への投資を検討しているアラブ首長国連邦(UAE)の駐日特命全権大使が19日、秋田市を訪問し、鈴木知事や沼谷市長と面会しました。
秋田市役所を訪れたのは、UAEのシハブ・アハマド・アル・ファヒーム駐日特命全権大使です。
訪問の目的は、市北部の工業団地への建設が計画されているAIデータセンターの今後の方向性などについての協議です。
センターの建設計画は、秋田市に本社があるIT企業「エスツー」と、アメリカとUAEに拠点を置くIT企業「ビットグリット」が進めています。
センターは500メガワット規模の日本最大規模の施設となる見込みで、整備費2兆円の一部についてはUAEが投資を検討しています。
面会の際、沼谷市長は「データセンターについての話し合いをさせてもらいたいが、エネルギー全体の問題、食料の問題、世界を取り巻く諸課題において、UAEと日本・秋田が様々な形での連携・協力、幅広い話し合いをしたい」とあいさつしました。
大使は秋田市役所を訪れた後、鈴木知事と面会。鈴木知事は「秋田県は木材資源で発展してきたが、時代に合わせて産業構造を変えていきたいと思っている」とPRした上で、「秋田とUAEの絆を強くしていきたい」と話しました。
データセンターの稼働には膨大な電力が必要となりますが、秋田市にセンターが整備された場合は、洋上風力発電などの再生可能エネルギーからの電力供給を想定しています。
大使は午後から、秋田港に設置されている洋上風力発電の部材の陸揚げなどに使われる世界最大級の大型クレーンなども視察していました。
今回の大使の訪問について手応えを聞かれた鈴木知事と沼谷市長は、次のように述べました。
鈴木知事:
「確実に大きな一歩だろうと思う。スピード感をUAE側は重視していると感じた。すでに再エネ工業団地の造成に着手していること、洋上風力発電事業もスタートしつつあることについて高く評価してもらったという心象がある」
秋田市・沼谷市長:
「投資を判断する際、手続きのスピード感や調整、事業者間の連携が一つの鍵になると受け止めたので、自治体としてできる限りの努力をする前提で、これから色々な話し合いをしたい」
UAE側はAIデータセンターだけでなく、秋田の農業や再生可能エネルギーなどにも関心を持っていて、県と市は広域的に連携していきたいと意欲を見せていました。
08月19日(水)18:00