秋田県仙北市で巨大な紙風船を打ち上げて五穀豊穣などを祈る小正月行事「上桧木内の紙風船上げ」が10日夜に行われ、参加者がそれぞれの願いを込めて紙風船を飛ばしました。
10日午後6時過ぎ、冬の夜空に次々と放たれる紙風船の数々。
仙北市西木町の小正月行事「上桧木内の紙風船上げ」です。
江戸時代の科学者・平賀源内がこの地に銅山の技術指導に訪れた際、熱気球の原理を応用した遊びとして伝えたといわれています。
紙風船は、幅が約3メートル、高さは6メートルほどで、10日は地元の住民や観光客が見守る中、五穀豊穣や家内安全などの願いが込められた約60個の紙風船が宙を舞いました。
訪れた人は「想像していたものよりすごくきれいで感動した」「初めての体験。紙風船が上がる様子がすごく楽しかった」と話していました。
行事は例年通り行われましたが、2026年は特別な思いが込められています。
2025年8月、仙北市は記録的な大雨に見舞われて桧木内川が氾濫。紙風船上げの会場にも流木や土砂が流れこみ、景色は一変しました。
しかし、その後の復旧活動に全国から多くのボランティアが駆け付け、地域の復興を後押ししました。
今回打ち上げられた紙風船には、そのボランティアたちによる応援の声や、地域の住民から寄せられた感謝のメッセージがしたためられました。
地域住民は「みんなが幸せで過ごせたらそれで良いと本当に思う。良いことがありますようにと願った」「本当に無事上がって良かった。自分たちのメッセージが少しでも届けばという思いで無事打ち上がったので、本当にうれしかった。色々なことがあったが、これからもあるかもしれないが、みんなで協力し合って、また乗り越えていければこういう楽しいこともあるのかなと思う」と話していました。
参加した人たちは、夜空に浮かぶ紙風船に平和を願いながら、地域の行事を楽しんでしました。
02月11日(水)18:00