12月6日は「ハタハタの日」です。秋田の冬の味覚として親しまれている季節ハタハタですが、5日も水揚げはありませんでした。そんな中、秋田県男鹿市で豊漁を祈る神事が行われました。

「ハタハタの日」は、県内で季節ハタハタの初漁日が統計的に12月6日になることが多いことから、男鹿市商工会が2008年に制定しました。

5日は、男鹿市商工会館に商工会や観光協会などの関係者約20人が集まりました。

例年にも増して強く願ったのはハタハタの“豊漁”です。

しかし男鹿市の漁港に行ってみると、残念ながら5日も季節ハタハタの水揚げはありませんでした。

水温上昇などの影響で漁獲量は年々減少していて、2024年は過去最低の17トンにとどまり、2025年はさらに下回る予想です。

男鹿市商工会・大坂真一会長：
「今まではハタハタが男鹿市に来るものだと思っていたため、少しでも多く取ろうと安全操業を祈願していた。ハタハタが少ないことに対して何もしないのではなく、ハタハタが寄ってくれるような自然をつくり、住みやすい秋田にしたい」

観光にも影響が出ています。

男鹿市商工会ではハタハタの日が制定されて以降、神事に合わせて毎年「ハタハタフェア」を開催していましたが、2025年はハタハタを準備できず、18年目で初めて中止にする決断をしました。

男鹿市商工会観光サービス部会・伊藤智弘部会長：
「ハタハタを目指して男鹿に来る人が多かったが、いざ来てみてハタハタがないとクレームにつながる危惧も含めて、本当はフェアを開催したかったが、じくじたる思い」

季節ハタハタはやってくるのか。関係者は1日も早い水揚げを願っていました。

12月05日(金)18:30