マーチングバンド全国大会に24回の出場を誇る秋田市の秋田工業高校吹奏楽部。伝統を受け継ぎながら新たな挑戦を続ける部員たちの今をお伝えします。
秋田市の秋田工業高校吹奏楽部。創部は1955年で、マーチングバンドの全国大会には通算で24回出場し、金賞を2度受賞した実績を持つ県内屈指の強豪校です。
この春1年生12人が入部。部員は合わせて27人となり、日々技術の向上を目指して練習に励んでいます。
鈴木美優部長:
「今年度の新入部員は例年よりも人数がとても多いので、音楽室に活気が満ちあふれていてとてもうれしい。その分2、3年生が1年生を引っ張っていかなければいけないという点で、2、3年生が一人一人責任感をもって行動するようになった」
2026年の目標は、2024、2025年に続く全国大会への出場。そして金賞の獲得です。
これまでは4つのパートで1つの演目を作り上げてきましたが、限られた人数でも音のまとまりを高めるため、マーチングの編成を見直しました。
フルートやクラリネットなどの木管パートは置かず、金管楽器を中心にした練習に力を入れています。
マーチングバンドの大会では「音楽と視覚の調和」など7つの項目で審査され、演奏の音色だけでなく動きの正確さも求められます。
吹奏楽部には部長とは別に、マーチング全体をまとめる責任者がいます。2026年度、その役割を担っているのが3年生の菅原菜音さん。練習メニューの企画から時間の管理まで、演奏と動きを支える中心的な存在です。
ビジュアルリーダー・菅原菜音さん:
「マーチングの魅力は、音だけでなく動きでも楽しめるところだと思っている。音と動きがぴったりと合った瞬間は、演奏している側も見ている側も鳥肌が立つくらい感動する。そこがとても魅力」
本番では、縦横30メートルの範囲で演目を披露するため、体力も必要です。走り込みに加え、体幹や柔軟性を高めるためにバレエを基にしたストレッチも取り入れ、部員たちは体づくりにも余念がありません。
ビジュアルリーダー・菅原菜音さん:
「身長、骨格、体格も違うみんなでミリ単位で動きをしっかり揃えないといけないところがとても大変。期待も多く寄せられているのでプレッシャーを感じることはある。ことしは3年連続の全国大会出場がかかっているので、それに対しての責任もある。期待と責任を力にして、よりよいショーを作り上げていきたい」
連日練習に打ち込む部員たちが大切にしている言葉があります。
「やりたいことから逃げない」
この言葉を贈ったのは、吹奏楽部のOGで漫画家の山田はまちさん。同じ吹奏楽部で過ごした先輩からの言葉が、後輩たちの背中をそっと押しています。
そして、2026年に県内で開催される全国高校総合文化祭(あきた総文2026)への出場も予定しています。
7月、秋田市の会場には全国の強豪校が集い、マーチングの演目が披露されます。
鈴木美優部長:
「総文祭が地元・秋田で行われるということで、大きな規模でマーチングを披露させてもらえることはとても光栄なこと。秋田県の高校として、見てくれる皆さんが楽しく、感動してもらえるような演奏・演技を披露したい」
去年の自分を超える。部員たちはさらなる高みを目指し、きょうも練習と向き合っています。
05月06日(水)18:30