災害時は普段と同じように調理することが難しい場合があります。そうした場合でも日常と変わらない食事が取れれば安心につながります。「アウトドアで防災を考える」今回は菓子を使ったアレンジレシピを紹介します。ちょっとしたアイデアが役立ちます。
災害時、電気・ガス・水道が使えなくても温かい食事を取ることができれば安心につながります。ちょっとしたアイデアで日常と変わらない食事を取ることができることを知っていますか。
秋田市の日本赤十字東北看護大学介護福祉短期大学部の講師・及川真一さんから、ポテトチップスを使ったオムレツと、ケチャップライスとオムレツの作り方を教えてもらいました。
ポテトチップスを使ったオムレツの材料は、ポテトチップスと卵、冷凍のチーズ、ウインナー、ミックスベジタブルなどです。
今回はコンソメ味・塩味・ピザ風味の3種類のポテトチップスを用意。まずは、これをしっかりくだきます。卵は、1袋のポテトチップスに対し2~3個使います。
くだいたポテトチップスの袋の中に溶いた卵を入れ、あとは湯せんするだけですが、お好みで具材を加えます。よく混ざり合うようにしっかりもみます。
ポテトチップスで使った食材が余った場合は、耐熱ポリ袋を使ってご飯を炊いてケチャップライスとオムレツを作ります。
余った食材とコメ、ケチャップを用意します。耐熱ポリ袋にコメ1合と具材、ケチャップを適量、水を180ミリリットル加えます。
炊飯する時のポイントは、袋の中の空気を抜くことです。空気が入っていると中で食材が膨らんできた時に袋が破けてしまうので、しっかり空気を抜きながら袋の上の部分を結びます。
同じように耐熱ポリ袋に溶き卵と具材を入れてオムレツも準備します。
これらを先ほど用意したポテトチップスと一緒に、沸かした湯に入れ20分ほど待つと出来上がりです。
ポテトチップスを使ったオムレツを並べてみると、具材の量によって大きさに違いはありますが、食欲をそそる出来栄えです。
実際に味見をしてみました。
飛世直樹アナウンサー:
「見た目はオムレツだが、中はポテトチップスの感触が残っている。食べたのはコンソメ味だが、コンソメの味をほんのりと感じる。そこに具材が相まって、お菓子という感じもするが、おいしい」
続いて、オムレツとケチャップライスを組み合わせたオムライス風ごはんを試食。おいしくて、普通のオムライスのようでした。
及川さんは「手軽にできる。色々な家庭にある食材をポテトチップスの袋に入れてもんで湯せんするだけなので、お子さんと一緒にチャレンジしてほしい。限られた食材を使って調理する方法は、災害時にも役に立つので家庭でもやってほしい」と呼びかけています。
06月10日(火)22:00