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クマの“居座り”想定した訓練 二次被害防ぎ迅速な捕獲に向けた対応手順を確認 秋田

秋田県内では人の生活圏にクマが現れ、最近では建物に侵入したままとどまるケースが増えています。2024年11月、秋田市のスーパーにクマが侵入して従業員を襲い、捕獲までに3日を要しました。5月22日には由利本荘市西目町の製材所に一時クマがとどまりました。

対応に悩まされる中、警察や市の担当者などが28日、秋田市で訓練を行い、箱わなを設置するまでの手順を確認しました。

訓練には、警察や県、秋田市の担当者のほか、地元の猟友会など30人が参加しました。

今回は、市内の食品加工会社から「物置で従業員がクマに襲われた。中にクマがとどまっているため助けに行けない」との通報があったという想定です。

まずは、警察官が自分たちの身を守りながら建物の中に入り、けが人を救助します。

現場に到着してから5分以内に応急処置を行ってけが人を建物から運び出すことを目指していましたが、指揮担当の警察官からは「人命最優先で動かなければいけない訓練です。無線報告が終わりました、行きます。これでは遅いんじゃないでしょうか」と指摘がありました。

訓練は、けが人を救助して終わりではありません。続いては、警察や秋田市、猟友会の関係者などが、どのようにしてクマを捕獲するか話し合って対応を決める訓練です。

建物の図面を見ながら箱わなをどこに設置するか話し合われ、警察がドローンを使ってクマの居場所を探ります。

一方、建物の周辺では、猟友会などがクマが出入りできそうな場所がないかを確認。クマが飛び出して現場に集まった人や近くの住民を襲う「二次被害」を防ぎます。

さまざまな機関が連携して対応を検討した結果、建物の玄関に箱わなを設置することになりました。

秋田中央警察署地域課・高橋俊之課長(※「高」は「はしご高」):
「クマの居座り事案はいつ、どこで発生するか分からない。危機感を持ちながら、万が一発生した場合は付近住民の安全を第一に考えて迅速に行動したい」

二次被害を出さず、いかに素早く捕獲できるか。警察や自治体は訓練を重ね、あらゆる状況に備えます。

クマに対応する現場では、警察や自治体、猟友会など複数の機関が関わるため、どうしても動きが遅くなり、もどかしい思いをしたという声もありました。

こうした訓練などで連携を深め、いざというときに柔軟な対応が取れるよう期待したいところです。

05月28日(水)19:30

 
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