70歳以上の選手のサッカー大会で、秋田県内のチームが県勢初の全国3位に輝きました。強さの秘密、そして元気にプレーを続ける彼らのサッカーへの思いを探りました。
秋田の歴史を変えたサッカーチームに会いに、山崎友海也アナウンサーがチームのホームグラウンドである由利本荘市の大内総合公園広場を訪れました。
サッカーのユニフォームを着て、とても若々しい姿の選手たちに年齢を聞いてみると、「71歳」「81歳」「まだまだ90歳」と皆さん70歳を超えています。
秋田市やにかほ市、大仙市など各地から集められた70歳以上のメンバー。『秋田シニアサッカークラブオーバー70』です。5月に行われた全日本オーバー70サッカー大会に、東北を代表して出場。秋田県勢初の全国3位に輝きました。
「再び全国の舞台に」と、選手はこの日も気温30度を超える中、元気に練習に励みます。
チームを指導するのは石川勤監督(77)。まだまだ元気で選手としてもプレー。明るい人柄でチームをまとめ上げます。
石川勤監督:
「まずはサッカーが大好きな人間・仲間が集まってこうやって動けるのが1番の幸せ。また連続して優勝して、来年の全国大会に結び付けられればと思っている」
そしてチームには、攻守でチームを引っ張る2人のキーマンがいます。
1人目は主将の佐藤一朗さん(71)。佐藤さんはディフェンダーとして鉄壁の守備を誇ります。
山崎友海也アナウンサー:
「では私がDFである佐藤キャプテンを抜けるかどうか、挑戦してみたいと思います!お願いします!」
24歳という若さでも、71歳の佐藤さんの華麗な足技の前に全く歯が立ちませんでした。
2人目はストライカー・澁谷正秀さん(71)。5月の大会の長崎戦では3得点、ハットトリックを記録し、決勝ラウンド進出に大きく貢献しました。
2人は中学からの同級生。仁賀保中学校、由利工業高校でともに6年プレーしました。
佐藤一朗主将:
「出会ってから60年になる。ちょうど1年2組の私の席の後ろ後ろが澁谷さんでした」
澁谷正秀選手:
「出会ってから半世紀。ずっとお互い一緒にサッカーを続けてやろうよという中学からの約束を今も実行している形。私の大好きな一朗さんです」
サッカーを通じた昔からの絆が2人の原動力です。
佐藤一朗主将:
「互いにリスペクトしながら、助け合いながらチームが一つになって、目的に向かって一丸となってやっていきたい」
大好きなサッカーをいつまでも。年齢を重ねてもサッカーを愛する気持ちは変わりません。その思いを胸に、チームは3年連続の全国大会出場に向け、7月から始まる県内予選に挑みます。
06月30日(月)20:30