秋田県湯沢市でサクランボが盛んに収穫される中、農家の人手不足の解消に向け、市の職員が「副業」として収穫や選別作業を手伝っています。
湯沢市の三関地区では、サクランボの主力品種「佐藤錦」の収穫が最盛期を迎えています。
湯沢市の職員2人が水戸農園を訪れ、収穫作業を手伝います。
市は農家の担い手不足に対応し、地域を代表する味覚を次の世代につなげようと、2023年から職員の「兼業」を一部で認めています。
6月27日から20代から60代の職員32人が手分けして10戸の農家で市役所の業務が始まる前の午前5時から午前7時まで働きます。
水戸農園のサクランボは、220本の木で栽培され普段は20人で収穫と仕分けをしています。
水戸農園の水戸義昭さんは「出荷できないものもある。高温になると、熟しすぎるサクランボが多くなる」と話します。
農園では最盛期を迎えると人手が足りず収穫しきれないこともあり、実が熟れて出荷できなくなります。
必要なのはマンパワーと速さです。
水戸農園の水戸義昭さんは「本当に助かっている。若いパワーをもらえる」と職員の働きぶりに目を細めていました。
湯沢市農林課 高橋秀彰さん:
「この収穫作業で得た知識をいろいろな人に伝えることができればよいと思う」
湯沢市税務課 佐藤楓真さん:
「実際に近くで収穫する貴重な経験ができるので参加した。採り方も大変で、こんなに農家さんが難儀していることを知れた」
大変な作業に若い市職員の力は、いまでは欠かせません。
06月27日(金)11:00