秋田県大館市の小学校で防災教室が開かれ、自衛隊員が誰でもできる救助方法を児童と保護者に伝えました。

大館市の城西小学校では、常に防災意識を持って生活してほしいと「城西防災プロジェクト」と題して防災を学んでいます。25日は自衛隊秋田地方協力本部の隊員が講師に招かれ、全校児童260人を前に講演しました。

自衛隊秋田地方協力本部大館出張所の松吉仁司所長が「自分の身は自分で守ってください。そのためにはどうするかというと、何かあった時の備えを実施するのが大事」と話すと、児童は真剣な表情で聞き入っていました。

続いて、災害時に誰でもできる救助方法が紹介され、6年生と保護者が水害で流されないようほどけにくいロープの結び方や、出血を抑える方法を学びました。

また、負傷者を搬送するための担架も自分で作ります。2本の棒と布で作る簡易的なもので、熱中症の患者が増えるこれからの時期に役立ちそうです。

指導にあたった隊員は「運んでいる最中にバランスを崩して負傷者を落とさないよう、なるべく同じくらいの体形の人と運ぶのが良い」とアドバイスしました。

児童は「災害時のけがをしたときの止血方法などを教えてもらい、楽しく学べた」「家族の一員として守られる側から守る側になりたいと思った」と話していました。

また、参加した保護者は「万が一の時に備えて、今回の経験が生かせればいいと親としては思う」と話しました。

06月26日(木)19:00