全国高校駅伝に出場する男子・秋田工業の戦力を紹介します。

2年ぶり30回目の都大路出場を決めた秋田工業。秋田県高校駅伝では7区間のうち6区間で区間賞を獲得するなど他を圧倒する走りを見せました。2年ぶりの全国に向け、最後の追い込みの時期ですが、走っているのは学校の敷地内です。例年は陸上競技場や起伏のある市内の公園などで調整に励んでいますが、2025年は事情が違います。秋田市内の市街地がクマの脅威にさらされているからです。10月以降、満足な練習をすることができていません。

選手たちは学校の敷地内にコースを設定して走りこんでいますが、コンクリートの上を走るのは競技場のトラックなどと比べて足への負担が大きくなります。そのためスピードをつけるインターバルトレーニングなど強度の高い練習はできず、難しい調整が続いています。それでも選手たちはフォームの見直しなどできることを地道に積み重ねます。

秋田工業・伊勢悠之介主将：
「ジョグの部分で動きを意識して走っているので、フォーム改善ができているのかなと思う。あまり良い状況ではないが、残りの1か月でチームとして仕上げていきたい」

チームのエースは3年生の三輪生選手。秋田県高校駅伝では2区3キロの短い区間で2位に44秒の差をつける圧倒的なタイムで区間賞に輝きました。1500メートル走の経験を生かしたスピードある走りが特徴で、都大路でもチームを引っ張りたいと意気込みます。

秋田工業・三輪生選手：
「自分が良い順位で渡せると、他のメンバーも頑張れると思う」

2024年は秋田県高校駅伝で無念の途中棄権、そして2025年はクマというかつてない危機を乗り越えて全国の舞台に臨む秋田工業。都大路で目指すは秋田県記録2時間3分43秒の更新です。

秋田工業・伊勢悠之介主将：
「2年分の思いでもあるので、昨年の悔しさを力に変えてこれからも頑張っていきたい」

12月09日(火)19:00