秋田県湯沢市の三関地区で「三関せり」が盛んに収穫されています。
きりたんぽ鍋はもちろんこの時期は正月料理などで需要が高まります。
湯沢市の三関地区で栽培されるセリは長く伸びた根とシャキシャキとした歯ごたえが特徴で「三関せり」として出荷されます。
地区では40戸の農家がセリを生産していて収穫が最も盛んになるのが鍋や正月料理などで需要が高まる12月です。
農業用ハウスで栽培しているセリの収穫が12月1日に始まりました。
生産農家の一人千葉弥志裕さんは農業用ハウス4棟でセリを栽培しています。
9日は5度ほどの冷たい水の中で大きく育ったセリを丁寧に引き抜いていました。
一方で今シーズンは目まぐるしく変わる気象条件に悩まされました。
千葉弥志裕さん:
「今シーズンは7月の末から雨が極端に降らなくて、セリの苗が弱っていて、種を蒔くときに苦労した」
夏場の暑さに加え雨の少なさで水が不足したため種が育たず生育に遅れが見られました。秋以降は水を多く与えたりハウス内に冷たい空気を入れたりして成長を促し例年通りの品質に仕上がりました。
千葉弥志裕さん:
「何といっても白くて長い根っこの食感、葉先のシャキシャキとした風味のある食感が魅力で根っこから葉っぱまで全部食べれるのが特徴」
JAこまちは今シーズン約84トンの出荷を目指します。
千葉弥志裕さん:
「これから寒くなり、セリの風味も増すと思うので、鍋以外にもいろいろな食べ方を工夫して、根っこまでおいしい三関せりをおいしく召し上がってください」
ハウス栽培のセリの収穫は3月まで続きます。
12月09日(火)18:00