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かつて田沢湖にだけ生息していた淡水魚、クニマス。水質の悪化から姿を消して70年あまり。絶滅したはずの幻の魚は山梨県西湖で生きていた。奇跡の大発見に地元、仙北市も喜びと感動に包まれ、クニマスの里帰りを目指す機運も高まった。玉川の酸性水を田沢湖に引き入れることで、発電と農業開発の両立を目指した国の政策。米どころ秋田、有数の穀倉地帯、仙北平野もこの国策が生み出した。自然環境を犠牲にして手に入れた豊かな現代生活。クニマスがたどった奇跡の運命を通じて、忘れ去られようとした時代の真実に迫るとともに母なる湖の未来の姿を問いかける。